ドン小西氏、浅田真央ちゃんの着物姿チェック
浅田真央ちゃんのお着物姿をドン小西さんが、ファッションチェックしていたのをさらにキモノDNA LOVEのikumiがチェックいたします!
ドン小西氏に真っ向勝負、挑みます。
着物についてコメントするなら、はずしてはいけない観点を、言及していないので、
全世界に向けて「そこんとこ、チェック返し」してみます。
この記事が掲載されています。ドン小西氏いわく、
ちょっと落ち着きすぎじゃないのかね。
スポンサー企業の製品発売10周年のお祝いで着物での登場だが、びっくりだよ。
その着物があまりに地味すぎる。華やかさがまったくないもんね。
色合いといい、柄の草花紋といい、太鼓帯といい、どれもこれも古典的。
おまけに今の時期に、菊の柄っていうのもどうなのよ。
ブルーの帯締めと帯揚げで、唯一若々しさをアピールしてるけど、26歳の国民的スターというより、50代の料亭の女将あたりが着そうな着物だよ。
出典:AERA.dot
ということです。反論したいところを赤字にしてみました。
ほとんど、赤くしたいのですが、それでは目立たなくなるので、、、、
ファッションチェックされていたのが、そのお写真がこれです。
出典:AERA.dot
真央ちゃんがこの姿で、現れたのは「スポンサー企業の製品発売10周年のお祝い」とのこと。
上のドン小西氏のコメントに、ひとつづ反論していきたいと思います。
「地味すぎる。華やかさがまったくないもんね」とは?
地味じゃないっしょ!
お着物に興味がない方でも、ぱっと見「ザ・キモノ」的な印象のはずです。
かなりキンキラの袋帯だと推測。写真が拡大しても鮮明にならないので、アレですが、「黄色」の帯でないことは確かです。
織りの24K(24金)とか、そんな雰囲気。光が当たって写って、色が飛んだように見えてると推測。
お着物の「格」が、私にはイマイチ判定できません。
派手めな「小紋」なんでしょうか?右手のお袖のうしろにも全体に柄があるよう見えますし、、、。
「小紋」を豪華な袋帯で格上げしているように見えます。
小紋だとしても、これだけ模様が全体的に隙間なく描かれているので「地味」とは言って欲しくないですね。
24K(推測)の豪華な帯にもあう力のある小紋といったところでしょうか。
キモノ友さんより、この画像よりはっきりと映った画像検証で、「総柄の訪問着」とのこと。
とても豪華な「友禅」と情報いただきました。
じゅうぶん華やかではないですか?
集まるおじさんたちはダークスーツ。その中にこの真央ちゃんのいでたちは、華やかに見えませんか?
「どれもこれも古典的」とは?
「古典」では、ファッショナブルではないのか?「古典」だとダメなの?
「どれもこれも古典的」、のうちわけ”どれもこれも”とは、
「色合い」「柄」「太鼓帯」。
色合い:淡く薄い色目の方が、フォーマルなんですが。。。
柄:かなりモダンな絵柄だと思います。
太鼓帯:お太鼓結びのこと言ってるのかしら?変わり結びにして欲しかったの?このお着物ならふくら雀とか?成人式の時によくみる創作結びって結構帯、痛むんだよね。金糸銀糸は折れちゃうから。
帯結びは「お太鼓に始まり、お太鼓に終わる」んだよ。
ここまで、書いていて気づきました!ドン小西氏は、真央ちゃんのお振袖姿が見たかったのでは?(笑)
「おまけに今の時期に、菊の柄」とは?
夏に菊の柄の着物を着て、季節感ない。とおっしゃりたいと思うのですが、菊だけじゃないね、写真を拡大しても柄がよく見えないけど、牡丹もあるから!
花の重なり具合の描き方と、葉っぱのシルエット、花と葉の構図から「牡丹」だね。
他のお花もあると推測。よって、「いつ着てもいいんです」
ちなみに、パーティは6月19日だったので、お単衣(だと推測)でOK。
出典:シンエイ https://www.net-shinei.co.jp/
典型的な牡丹の柄。二輪が重なり花の後ろ側に葉っぱを配置する構図。
写真の上前下側に牡丹があると見受けられます。
「唯一若々しさをアピール」とは?
帯揚と帯締めがブルーのことを「唯一」の若さとおっしゃっています。
違うんだよなぁ、お着物は若さを色で表現するんじゃないのよ。
帯の位置と着付けなんだよねぇ。
氏的には、締め色が欲しかったのかしら?お着物のコーデは、コントラストがつくほど、カジュアルになるのよ。
薄い色はフォーマルになる。
この水色の帯揚と帯締めをもっとこ濃い青にすると、ポイントはできるけど、フォーマル感はなくなる。
そこんとこ、押さえないと。
このお写真を見て言及すべきポイントをはずしている
ファッションチェックとして、言わなきゃいけないポイントとは「着付け」です。
真央ちゃんご自身で着付けたのではなく、着付け師さんが着せてくれたと思うのですが、
「着付けがうまい人ではなかった」とお着物マニアは見ているはずです。
お着物マニアが、見たポイントは、次の2点です。
1.着丈が短い
2.補整の仕方
この、2点はファッションチェックとしてプロが見るべき、言及すべきポイントだったはずです。
1.着丈が短い
「着丈みじかっ」 第一印象です。
写真がどういうアングルか撮られているか不明なのですが、着丈が短いです。
後ろからみるとかかとが丸見えじゃないでしょうか?
このお着物だと、お草履を履いてつま先が出るくらいで丁度いい。
着丈を短くすると、カジュアルになります。
お着物の中で一番カジュアルな浴衣はくるぶし丈で着るでしょ?
お着物の格が上になるほど、着丈は長めに着ます。
「自分で丈を好きなように着ればいいじゃない!」とお考えの方もいらっしゃると思います。
ファッションとして楽しむのであれば、どんな着物の着丈でもOKです。
お着物の格が上がるということは「正装」「礼装」になるので、自分のファッションを楽しむという手段のお着物ではなくなり、お相手への「礼節」を尽くす役目になります。
「礼節」には、個人のファッションを楽しむという次元ではなく「礼節のルール」があるのです。
2.補整の仕方
あと、補整を入れすぎのように見えます。ぱつんぱつんでしょ?
どちらかというと、いかり肩の真央ちゃん。
いかり肩の人が、上半身の補整をしすぎちゃうとアメフト選手みたくなってしまうので注意が必要なんです。
お顔が小さいと対比されて、ますます上半身強調なイメージになります。
ウエスト周りもかなり補整していそう。
帯はあと2cm上に締めて欲しかったなぁ。帯を上に締めるのが「若々しさ」なんです。
あともうひとつ、強いて言えば、ヘアメイクかな。。。
真央ちゃんのポリシーで、ナチュラルメイクにいつものヘアスタイルにしたのかも。
一般の人だったら、もっと着物に負けて見えるところです。
いつものメイクがナチュラルで、ヘアスタイルもボリュームのないまとめ髪なら10歳は老けたイメージで見られがちです。
ドン小西氏、浅田真央ちゃんの着物姿チェックのまとめ
最後にまとめてみます。
1.ドン小西氏のチェックポイントは、まったく共感できない。
2.お着物のチェックポイントを、はずしている。
一言で言うと、
ファッションチェックのコメントは「ドン引き」だった。
ドン引きだった、ドン引きだった、ドン引きだった
では、ごきげんよう。