あなたが今、裁断しようとしているお着物の状態は?
最近は、ハンドメイドブームで、個人的にもビジネスとしても手作りのものがフォーカスされてます。
和服を解いて、洋服にしたり、バッグにしたりとステキな商品を目にすることも多いですよね。
今まさに、リフォーム、リメイクをしようとしている方にお伝えしたい内容となりました。
お着物は裁断してしまうと、もうお着物に戻れないんだ(悲痛)
ハンドメイドブームも手伝ってか、たんす整理で出てきたお着物、お下がり、お祖母さんが着ていた、年齢に合わない色柄になった等、長年着てもらえなかったお着物を洋服やバッグなどの小物にリフォーム、リメイクしようと考えている方、ちょっと待ってほしいんです。
お着物の生地は、幅約36cm、長さ約12mと細長いものを縫い合わせて、お着物の形を作ります。
お着物の構造で一番長いところは、身頃で前と後ろの部分は一枚生地です。
この細長い生地は直線で裁断されて、余分に切り落とす部分が出ません。
体型にあわせて、余った部分は縫い代となり、幅約36cmより切り落とす生地はありません。
ですから、着物は解(ほど)くと、また36cm、12mの生地に戻ることが出来ます。
体型の違う人への着物に仕立て直すことも可能な、なんとも凄い技術の被服なんです。
今、裁断しようとしているお着物は、もうお着物として着ることが不可能な状態でしょうか?
例えば、
上前に大きな汚れ、シミがある。
カビが全体的に発生してしまった。
繊維が弱って、着ることができない。
などは「致命的」なダメージなので、鋏を入れ新たな役目を見出して欲しいものですが、
そんな致命的なダメージのあるお着物でさえ、身頃に鋏を入れ裁断するの心苦しいものです。
お着物としての命を「断つ」わけですから。。。。
次のような場合は、鋏を入れるのはまだ待ってほしいのです。
色柄が自分には派手になってしまった。
お下がりでもらったけど、好みではない。
仕立てあがったけど、イメージと違った。
もう着物は着ないから。
というような場合は、まだお着物としての使命はあります。
なかでも「古着屋に持っていっても幾らにもならないから」という理由もあるかと思います。
あなたが着なくても、まだ着物として愛してくれる人がいます。
着物を買い取ってくれる業者さんに引き取ってもらうのもひとつの方法です。
また、思い出のあるお着物なら、ときどきたんすから出して眺めるだけでもいいじゃないですか。
お洋服にリメイクしたからと言って、毎日愛でるわけではないと思うのです。
あなたがいま裁断しようとしているお着物は、いまや大先生になった染めつけの作家さんのものかもよ~。(笑)
東京オリンピックも控えて、和服の需要が高まってるそうです。
外国からの旅行者のレンタル衣裳などに使われたり、足りないくらいだそうです。
とりいそぎ、着物を買取してくれる業者さんを探してきました。
ご興味あったらリンクからどうぞ。
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