こんにちは、キモノDNA LOVEのサンディです。
私は、このキモノDNA LOVEブログで執筆やメンテナンスを担当しています。
キモノDNA LOVEブログではトールサイズさんが悩む着付けの問題やリサイクル着物について情報発信をしています。
着付師&着物スタイリストで自分でも出掛けるときは8割着物を着るサンディがリアルクローズとして着付けのコツなどお伝えしています。
本記事では「着付け技能士実技試験」のための着物と帯、小物類などを解説します。
受検者持参品で条件に合わないもの、用意しなかったものがあるときは原則として、失格となります。
持参品をチェックし、適合しないもの不備が見つかり次第、試験会場を退場となり受検できませんので、是非最後までお読みください。
また持参品について注意したいポイントもご紹介します。
着付け技能士検定とは
着付け技能士検定は、国家試験で1級、2級とあります。
受検資格はそれぞれ異なります。
着付け技能士検定は、学科試験と実技試験の2本立てになり、学科試験の合格者が実技試験の受検ができます。
着付け技能士検定 学科試験
着付け技能士1級、2級に共通事項
受領印が押された 振込金受取書又はご利用明細書の原本又はコピーを申請書に貼る必要があり、申請書を提出する前に受検料の支払いを済ませます。
着付け技能士検定 学科試験合格ライン
1級: 70点以上(100点満点)
2級: 60点以上(100点満点)
着付け技能士検定 実技試験
学科試験合格者が実技試験を受験できます。
地域により受験日が異なります。試験は1日で終了します。
日本全国、主要都市に試験会場が設営されます。
希望する都市での受検が可能です。第3希望くらいまでリクエストして、希望者が多ければ抽選になります。
着付け技能士検定 実技試験合格ライン
1級 :70点以上(100点満点)
2級 :60点以上(100点満点)
着付け技能士検定受検者持参品での注意点
持参品の要項に合わないもの、不備があった場合は、「失格」となり、即時退場です。
実技試験の前に持参品の確認があり、数人の試験官の先生方で1点1点チェックが行われます。
そこで不適合、不備があった場合は実技試験はできず、そのまま広げた持参品をまとめて試験会場から退場しなくてはなりません。
モデルさんの準備をし、住んでる街で試験会場がなければ交通費宿泊費をかけていても、です。
試験さえ受けさせてもらえないのです。
レアケースではなく実際に退場している事例を見聞きしています。
着付け技能士検定実技試験の持参品で特に注意するもの
1.着物
2.帯揚げ
上記が特に気をつけるものです。
各項目を詳しく解説していきます。
実技試験持参品特に注意するもの 着物
着物は1級と2級では異なります。
1級:振袖
2級:訪問着または付下げ訪問着
着物の種類で分けると上記のような着物になりますが、柄の付き方に指定があります。
失格となり退場となる場合の多くは、着物の柄の付き方が指定と違う場合です。
「受験者持参品」によると、
1級の振袖の条件
上前衽~前身頃~両脇~背~下前身頃~下前衽が裾ですべてつながっている絵羽模様 であること。
下記の図のように、縫い目で裾の柄がつながっているものです。
無地、小紋柄、織りの振袖は「失格」→即時退場!
この「絵羽模様」が曲者で、失格の多くを締めているようです。
2級の訪問着の条件
上前の胸に柄がある。
前身頃と衽の柄がつながっている。
無地、小紋柄、織りは「失格」→即時退場!
2級の着物は、裾周りの柄は前身頃と衽の柄がつながってるだけでOK。
上前の胸に柄がない訪問着や付下げ訪問着があるので注意です!
実技試験持参品特に注意するもの 帯揚げ
1級の帯揚げ
素材は自由。
帯揚げの仕上げ方は「入り組」と指定されています。
ほとんどの方は、総絞りの帯揚げを使っています。
入り組がきれいに形になるのは総絞りの帯揚げです。
枕が中抜きになっているよりは、振袖に合わせる小物ですのですべてが絞りになったものが好ましいです。
上記画像は、総絞りの帯揚げと試験規定の「いりく」結びです。
2級の帯揚げ
素材は自由。
結び方は指定の記載は有りませんが、図解では本結びになっています。
着物の雰囲気や他の小物との調和を考えて、短時間にきれいに見える素材の帯揚げをおすすめします。
訪問着の礼装着付けなので、ふっくらと優美な印象になるようにするのがいいでしょう。
綸子の薄手の帯揚げは、試験時間内の焦ってしまうことも考えると、選択肢からはずすほうががよさそう。
ちょうどよい生地感を探せないときは、薄手の中抜き絞り帯揚げがおすすめです。
受験要項、受検者持参品をよく読み込んで、試験に備え練習を続けてください。
よい結果が待っていることをお祈りしています!
・着付け技能士検定の受検のための訪問着セット販売予定