着物のデザインは今も昔も、年代の若い方もそうでない方も全て同じなのがお着物ですが、帯の締める位置で若さが表現できるものです。
若々しく見せたいときや落ち着きのある貫禄を見せたいときなど、ヘアメイクの他に帯の位置を変えるとなりたい雰囲気に近づけます。
<こんな方に読んでいただきたい>
●少しだけ若く見せたいお年頃のアラフォー&アラフィフ世代。
●お着物を着ると、実年齢よりも老けて見られてしまう。
●「あちらのお義母さんより、若く見られたいわ!」というお母様。
帯の位置と巻き方の違いで、どれだけ雰囲気が変わるかをご紹介します。
帯の締める位置で年齢を表わす
帯の締める位置で若さも落ち着きも演出可能です。
振袖姿のお嬢さんと「極妻」の高島礼子さんを比べて見てください。
高島礼子さんの帯は下目に締めて、胴に巻いた帯の下線が骨盤に触れるくらいだと思います。
前帯の中央はさらに下に落とし込んで、前からみるとvの字のようになりぐっと粋に落ち着きと貫禄を出した着付けになっています。
一方、振袖のお嬢さんは帯の位置はアンダーバストのすぐ下で締めて、前帯の上線もまっすぐです。
着物で若く見えるコツは帯の位置が重要
着物で若見えのポイントは「帯の締める位置」。
前帯をきっちりと一巻き目と二巻き目を重ねています。
帯の締める位置も、上気味です。
どことなく初々しい印象になりました。
帯揚にも、ちょっと若く初々しく見せたい時に使える秘策があります。
「ボリューム感を出す」
中央で結んだ後に余った端を折り返し、三つ折~四つ折に折りたたんだ内側へ入れ込んでふっくらとさせてました。
帯揚げ自体もたっぷり目に見せています。
アタクシがいつも粋に見せたいときには、下の画像のような感じです。
一巻き目と二巻き目をずらして巻きます。
平行にずらしたり、斜めにずらしたり。
帯の位置も前帯の下線が骨盤に触れる位置で、Vの字なるように前中央を下に落とすと渋さが出ます。
帯を上目にまっすぐに締めた画像と比べると、落ち着いた雰囲気に見えませんか?
ちょっとだけ若く感じさせたいときには、帯の位置を上目に締めるのは有効です。
帯の後ろ姿のボリューム感と年齢の関係(一般論)
お着物は着付けで年齢の演出ができると言いましたが、ボリューム感でも年齢が関係してきます。
着付けや帯の結び方はお好みで好きなように楽しむのが一番だと考えています。
ですから、着物着つけ基本の一般論としてお聞きくださいね^^
基本的に若いお嬢さんは、帯揚もふっくらとたっぷり気味に見せます。
帯も高い位置で締め、お太鼓なら帯山を丸く、帯枕も大きめの丸みのあるモノを使い厚みのある大きめなお太鼓に仕上げます。
お振袖も、ボリュームたっぷりな華やかな後姿にしますよね。
落ち着きのシルバー年代になると、帯揚はあまり出さずに、結び目はもう奥へ入れ込んで見えません。
帯は低い位置で締めて、帯枕は平たいものでお太鼓も薄く作ります。
礼装の場合は、落ち着き世代も帯枕は厚みのあるものを使い、お太鼓も大きめに作ります。
あくまでも一般論としての装い方の「ひとつ」として抑えておいてください。
お太鼓の丸みは地域性も出るところですね。
アタクシは北国在住なのですが、関東は薄く四角張ったお太鼓が支持され、京都あたりではふんわりとして帯山もキメ線もまぁるいラインのお太鼓が好まれるような印象を持っています。
帯の締める位置でちょっと若く見せるコツまとめ
着物で若く見せるのは、最大のポイントは帯の締める位置。
いつもより少し上に帯を締める。
付随するポイントとしては、
ポイントを全て取り入れなくても、いくつかやってみたい物だけを選んでみるもの◎!
いつもと違う高揚感が、さらに若見えさせるかも。
いつもの帯とお着物で、若々しい印象を作りたいときにお試しになってみてください。
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