ネットショップでリサイクル着物を購入する時にチェックすべき画像
◆シリーズでご紹介してきた今までのおさらい◆
第1回【初心者必見】ネットショップで失敗しないリサイクル着物選びのポイント
第2回【失敗しないリサイクル着物】似合う色を知れば初心者も迷わず買える
第3回【着物ルールを知る】着物の格を理解してネットでリサイクルを上手く買う
クリックするとリンクで飛びますので、これまでの記事をおさえておいてくださいね。
今回は、上記3点をおさえつつ、更に付け足したことがありましたので【追記】としてお伝えいたしますね。
★ポイント★
1.画像でダメージが確認できること 2.裏の画像があること 3.全体の画像があること |
1.画像でダメージが確認できること
お着物の構造として、表地、胴裏(裏地の白い部分)、八掛(裏地でちらりとみえるところにある色のついている部分)があります。
確認しておきたい箇所は、リサイクルの洋服よりも多いかもしれません。
汚れ、しみ、ほつれ、色映り、カビなどリサイクルのお着物にはダメージがあることがあります。
お着物のリサイクルの場合は、しみ、汚れのあるものも「商品」として扱われています。
ネットショップで選ぶ場合には、ダメージの部分の画像があるお店を選ぶことが大事です。
よくあるダメージは袖口の皮脂汚れ、衿の皮脂汚れ、ファンデーション・口紅などの化粧汚れ。裾の汚れ、胴裏の色変わり、衿のスナップの緑青、です。
袖口の汚れやすい場所です。袖口は直接肌のあたる内側が汚れやすいです。
ダメージはないほうが好ましいですが、着用されたリサイクル着物ということで避けられない場合もあります。
絶対選んではいけないダメージは、「カビ」です。「カビ」と記載されていない場合もあり「白っぽい汚れ」などとされている場合もあるので要注意です。
衿のスナップの緑青が表生地に出ている場合も、あきらめましょう。
「ほつれ」は単に縫い糸のはじがほどけている場合もありますが、縫い代の生地が裂けている場合も、、、。糸が全体的に弱っているということも考えられるので、購入候補からはずしてください。
2.裏の画像があること
胴裏は最初は真っ白ですが、だんだんと黄色く変色(黄変)してゆくものです。昔の絹を使っているという判断ができる材料のひとつになります。昔の絹は人工的な加工をしていないので変色してしまうらしいです。
黄変とは異なる変色で「糊やけ、あく」という表現もあります。こちらは全体的に茶色くまだらになっているものです。これらの変色が確認できる画像があること。「黄変」「あく」もカビではないので、着用は可能です。自己判断で決定する項目といたしましょう。
裏側の裾を確認します。表地と裏の生地がぴったりと合わずに裏地がだぶついている場合があります。こちらも画像で確認するとわかります。
原因は、表地と裏地の収縮率が違う為に起こる現象です。長い間吊るされていたということも考えられます。
赤線の部分の布が表生地とピッタリと添わずに、だぶついている場合があります。「袋(ふくろ)になってる」と表現されます。
3.全体の画像があること
吊るされた状態の画像や衣桁に掛けられた画像もあった方が、全体像を見ることが出来ます。
柄がある場合は、柄のバランスが確認できます。
小紋で大きめな柄つけの場合、全体的にバランスよく配置されているかをチェックしてください。
特に衿まわり、上前の膝あたり(上前の下から40~60cmあたり)にかっこうよく配置されてるかどうか見極めてください。
よく見ていると、「どうしてこんなところに柄がくるの?」というものもあります。リサイクルに出すということは「着づらかったのかな?」と推測します。
★最後に★
多分お着物を誂える時は、今後何十年も長く着られるような色柄を選ばれると思います。
リサイクルのお着物は、「今の気分」で選ぶことができるんです。
何十年先も着ることを考えて落ち着いた地味めな色を選ぶよりも、「今は花柄が着たい!」なんていう気持ちで選んで欲しいと思います。
この記事がお着物初心者さんのリサイクル着物の購入の際に、お役に立てれば嬉しいです~。
こちらの記事も参考にしてみてください^^
⇒第1回【初心者必見】ネットショップで失敗しないリサイクル着物選びのポイント を読む
⇒第2回【失敗しないリサイクル着物】似合う色を知れば初心者も迷わず買える を読む
⇒第3回【着物ルールを知る】着物の格を理解してネットでリサイクルを上手く買う を読む
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